2016年8月26日『君の名は。』が映画館で公開された同日に筆者は『SFⅤゼネラルストーリー』を初めて見たのでした。それがきっかけで25年ぶりに再スイッチが入って、拙HPを開設したのでした。
それから一年が経ち、筆者は『君の名は。』を2017年8月10日に初めて見たのですが、これはまさしく『ストⅤ』と見事に同じであったことが判明しました。
この両作品は、あまりにもたくさんの意味(情報)が込められていて、簡単に述べることができません。
情報はエネルギーですので、周波数に応じて読み取り方が異なってくるからです。
ここでの試みは表と裏を統合した観点で、なおかつ時間軸と空間軸を統合することにより、深い意味を読み取り、重要なメッセージを解読することです。
その重要なメッセージを段階的にコードを解き明かしながら解説してみようと思います。
映像は情報が刻印されています。まずは両作品に共通する暗号を解き明かし、何がメッセージとして込められているのかを書いてまいります。
ちなみにこのコンテンツはシリーズとなっておりまして、その1~その3までのアップは2017年9月13日です。
以下、ネタバレ要素が含まれております。ご了承ください。
まずは『ストⅤ』から。
映画仕立てのゼネラルストーリーはたくさんのキャラが総動員で登場しますが、主人公はリュウさんです。そしてヒロインは春麗さんです。
なぜならエンディングの登場キャラのクレジットの筆頭にリュウさん、その次に春麗さんの名前が挙がっているからです。
リュウさんは主人公だというのにほとんどセリフがありません。格闘家でありながら求道者でもある彼は言葉で語らず「拳」で語っているからです。
ストーリーの序盤から殺意の波動をいまだ克服できないでいるリュウさんは「右拳」を見つめて何かを探しています。
リュウさんはこんなにも懸命に修行をし続けているというのに、いったい何が足りないのでしょう。覚者であるダルシム師からは「今一度、おぬしが秘める波動に向き合うがよい」 とのアドバイスをいただきます。
リュウさんは「右拳」を見つめるのです。何が足りないのだろうかと。何と向き合うべきなのかと。
そこへネカリという名の古代の戦士が突如現れ、リュウさんは殺意の波動を発動してしまいます。
ダルシム師は身体を張ってリュウさんの攻撃を阻止します。
「殺意の波動に呑まれてはならぬ」とダルシム師。リュウさんは右手を見つめ、うなだれるのでした。
ケンが勝負を挑みに来ました。けれどもリュウさんは負けてしまいました。
ケンが去った後、リュウさんは「右拳」を見つめ、たたずむのでした。
シャドルー壊滅作戦の参戦を依頼を受けたリュウさんは、日本に帰国してネカリと再戦します。
ネカリに一撃必殺を与えたのは「左拳」でした。
リュウさんはネカリに勝利しました。でも勝負のあと「まだだ!」と一言。探している何かを得た手ごたえはまだないようです。なぜなら、今回は「左拳」で勝利したのであって「右拳」ではなかったからです。
ネカリとの対戦を見ていた春麗さんが「がんばりましょう」と握手を求めてきました。
リュウさんは「右手」で春麗さんと握手しました。
ふたりは握手した後、ともにシャドルー基地へと向かいました。
クライマックス、リュウさんはベガ様と一騎打ちです。
ベガ様「かの者を倒したその力、見せてみろ!」
リュウさん「倒すための力ではない」
リュウさん「これは進むための力!」とうとう「右手」に探していた何かをつかんだようです。
なんと、リュウさんはベガ様のサイコパワーを殺意の波動を発動させることなく受け止め、なおかつ波動拳をベガ様に放つことができました。受け止めるのは女性性、放つのは男性性の特徴です。
ネカリを一撃した「左手」は男性性。春麗さんと握手した「右手」は女性性。この相反する一対がそろってはじめて、リュウさんは完全となれたのです。リュウさんの放った波動拳はこうして完成したのです。
左と右。男と女。陽と陰。上と下。これら二元性を一つにすることなくして殺意の波動を克服することはできなかったのです。
陰陽の統合がベガ様に対しての勝因だったのです。
ここまでを頭に入れておいてくださいね。次、いきますよ~。
主人公の瀧(たき)くんはずっと何かを探しています。どうやら「右手」に何かを探しているようです。
ヒロインの三葉(みつは)さんも「右手」に何かを探しているようです。
瀧くんはじっと「右手」を見つめていつも何かを探しているのです。
男と女の入れ替わりという現象が起きた後、彗星が落ちてくる直前に3年という時空間を超えて「かたわれ時」=「彼誰時」にふたりはやっと出会うことができました。瀧くんが探していたのは一対の片割れの三葉さんだったのです。
陰陽の統合です。
ゼネストと同じですね。ここまでは基本中の基本ですよ。
陰陽の統合が起きるとどうなるのでしょうか。
『君の名は。』のストーリーは彗星が軸になっています。これは何を象徴しているのでしょうか。
彗星はこの湖に向かって落ちるのです。
彗星落下の直前に、宮水神社のご神体にお供えしてある口噛み酒(三葉の分身)を飲んで記憶を取り戻した瀧くんが体験(体観)したのは・・・。
1000年前に彗星が湖に落ちた記憶とともに映し出された映像・・・。
三葉さんを産んだ母二葉さんの記憶でした。
彗星は火。湖は水。
彗星は精子。湖は卵子。
このふたつがひとつになることにより誕生するのは生命・・・。
一方、ストリートファイターⅤゼネラルストーリーでは・・・。
崩壊するシャドルー基地から脱出する際、リュウさんが波動拳を放ちます。
なんと春麗さんに向かって。
波動拳によって落下物から守られた春麗さんは、女の子を抱いてリュウさんのもとへと駆け寄ります。
波動拳は精子。春麗さんは卵子。このふたつがひとつになることにより新たな生命(女の子)の誕生を物語っています。
陰陽の統合によって生命を生み出すことができるという基本原理を戦いの世界の中で描写していたのです。
生命の誕生は、同時に家族の誕生でもあるのでした。(ストⅤにおいては比喩的表現となっています)
三葉さんにとっての赤い組紐は分身ともいえるシンボルです。
三葉さんは赤い組紐をほどいて瀧くんに託します。
一方、リュウさんにとっても赤いハチマキはリュウさんの魂的なシンボルです。
ストーリーのラスト、ケンとの勝負に勝利した際にリュウさんの赤いハチマキがほどけるのです。
リュウさんの赤いハチマキが解き放たれたのは探していた答えを見つけたからです。その答えとは?
ふたりをつなぐ運命の赤い糸・・・。
リュウさんの赤いハチマキと対になっている春麗さんの赤い腰紐もまた、象徴的です。
リュウさんは瀧くん。瀧くんはリュウさん。
春麗さんは三葉さん。三葉さんは春麗さん。
瀧くんが探していたのは三葉さん。リュウさんが探していたのは春麗さん。
探していたものにやっと出会えたから、物語を完成させることができたのです。
「陰陽の統合」を描いた両作品の共通事項を基本原理として覚えておいてくださいね。
そしてリュウさん=瀧くん、春麗さん=三葉さんとしてインプットしておいてくださいね。
次にまいります。